ビンベットカの岩陰遺跡群~インドの世界遺産と霊廟~世界遺産旅行記へようこそ

「インドにも流れるインダス川流域に、紀元前2000年頃、有名な古代文明・インダス文明がありましたね。」
「そうですね。」
「インダス文明と言えば、パキスタン・インド・アフガニスタンのインダス川及び並行して流れていたとされるガッガル・ハークラー川周辺に栄えた文明である。崩壊の原因となったという説のあった川の名前にちなんでインダス文明、最初に発見された遺跡にちなんでハラッパー文明とよばれる。考古学上は、ハラッパー文化と呼ばれ、パキスタン、パンジャブ州のハラッパーを標式遺跡とする。」
「インダス川と言えば、インド亜大陸を流れる主要河川。インダス川の長さは3,180Kmで、パキスタン最大の河川である。」
「紀元前1万2千年頃より残された岩絵が、2003年に『ビンベットカの岩陰遺跡群』という名称で世界遺産に登録されましたよ。」
「はい。」
「岩絵と言えば、岩の表面や洞窟内の壁面などに描かれた絵である。特に、有史以前の人類が描いたものについて言う。」
「この『ビンベットカの岩陰遺跡群』は、インド・バングラディッシュ・パキスタン・ネパール・ブータンなどを含んでいるインド半島の、大部分を占めるデカン高原北部のビンディヤ山脈で見る事が出来ますよ。」
「そうなんですか。」
「ビンディヤ山脈と言えば、インド中央部,断続的ながらインド半島をほぼ全域にわたって東西に横断する山脈である。」
「デカン高原と言えば、インド半島の大部分を構成し西ガーツ山脈から東ガーツ山脈にいたる台地である。」
「パキスタンと言えば、パキスタン・イスラム共和国、通称パキスタンは、南アジアの国家で、イギリス連邦加盟国である。首都はイスラマバード。最大の都市はカラチ。面積は80万平方kmで日本 (38平方km)の約2倍程である。東はインド、北東は中華人民共和国、北西はアフガニスタン、西はイランと国境を接し、南はインド洋に面する。国土の中心部を流れるインダス川の流域に国民の80%以上が住み、人口の増加が著しい国の一つである。」
「世界遺産に登録されている約19平方kmという範囲に、大きな5つの岩山・合計約400の岩陰や岩窟があり、何千という岩絵が残されていると考えられていますよ。」
「多いですね。」
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「岩絵と言えば、岩の表面や洞窟内の壁面などに描かれた絵である。特に、有史以前の人類が描いたものについて言う。」
「しかしながら、見る事が出来るのは15の岩陰・岩窟のみとなっていますよ。」
「どうしてですか。」
「岩絵には、ゾウやサイ、トラ、ヒョウ、マンモスなどの動物を中心に狩猟の様子や、当時の宗教儀式の様子、またヒンドゥー教の2大神の1人であるシヴァ神と息子ガネーシャ(象の頭を持つ)、戦闘・騎馬戦の様子などが描かれていますよ。」
「そうなんですか。」
「岩絵と言えば、岩の表面や洞窟内の壁面などに描かれた絵である。特に、有史以前の人類が描いたものについて言う。」
「中旧石器時代のものなのに、ヒンドゥー教の神様が描かれているのは、これら岩絵が後世の人々によって書き足されているものだからですね。」
「そうなんだ。」
「岩絵と言えば、岩の表面や洞窟内の壁面などに描かれた絵である。特に、有史以前の人類が描いたものについて言う。」
「また、現在においても色彩がキレイに残されているのも、先人の岩絵に代々色を重ねていった為だと言われていますね。」
「そうなんですか。」
「岩絵と言えば、岩の表面や洞窟内の壁面などに描かれた絵である。特に、有史以前の人類が描いたものについて言う。」
「この『ビンベットカの岩陰遺跡群』で使われている色は、赤と白が主で、黒・緑・黄などもありますよ。」
「はい。」
「もちろん全て天然の顔料が使われていますよ。」
「はい。」
「赤の色は、『ビンベットカの岩陰遺跡群』周辺でも生育しているチークの木の葉の芽が原料となっていますよ。」
「そうなんですか。」
「チークの木と言えば、クマツヅラ科チーク属の落葉高木の総称である。アジアの熱帯モンスーン気候地方に分布する。材質は堅く、伸縮率が小さく、水に強いので、船舶・家具などの用材や建築材として広く使用される。」
「チークは幹なども水に強く、今でも船舶や家具など建築材料として使われているものですね。」
「はい。」
「葉の芽から作られる顔料も水に溶けづらい性質があるといい、岩絵には最適なものとなっていますよ。」
「そうなんだ。」
「岩絵と言えば、岩の表面や洞窟内の壁面などに描かれた絵である。特に、有史以前の人類が描いたものについて言う。」
「『ビンベットカの岩陰遺跡群』の岩陰・岩窟にはそれぞれ番号がふられており、中でも「ナンバー4」が見どころとなっていますよ。」
「そうなんですか。」
「ここでは、密集した沢山の動物の岩絵を見る事が出来ますよ。」
「はい。」
「岩絵と言えば、岩の表面や洞窟内の壁面などに描かれた絵である。特に、有史以前の人類が描いたものについて言う。」
「上層部は赤で、下層部は白で描かれているのですが、何千年にも渡り動物の絵が書き足されていった、まさに先祖代々で書き上げた傑作のようなものとなっていますよ。」
「そうなんだ。」
「また面白いのが、名画のように出来上がったものではないので、上手な絵ばかりでなく、自分でも書けるような不得手な絵などもあって親近感が持ててしまうところですね。」
「そうなんですか。」
「古代の人々は、きっと先人の絵を見ながら「自分の方が上手い」と思い書き足して言った事でしょう。」
「なるほど。」
「世界遺産までたどり着くには、約3km程のなだらかな山道を辿らなければなりませんよ。」
「はい。」
「訪れる際はそれを想定した準備をしっかりして行くことをオススメしますよ。」
「わかりました。」
「また、夏場は平均気温40度ほどになるので、夏季を避けた方が、大自然を楽しみながら観光する事が出来ると思いますよ。」
「そうですね。」
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