ファウンテンズ修道院遺跡群を含むスタッドリー王立公園~イギリスの世界遺産とイングランドの歴史や建造物~世界遺産旅行記へようこそ

「イギリスの「ファウンテンズ修道院遺跡群を含むスタッドリー王立公園」は、イギリス北部ノースヨークシャー州の緑豊かな田園地帯のリポンの丘に流れる、小さなスケル川の自然を利用して作られていますよ。」
「そうなんですか。」
「スケル川と言えば、北イングランドの古都ヨークから西北に約30kmの緑豊かな田園地帯にファウンテンズ修道院とスタッドリー・ロイヤル庭園はあります。浅い谷を流れるスケル川という小さな川に沿って修道院と庭園は造られています。」
「リポンの丘と言えば、イングランドのノースヨークシャー州、スタッドリー王立公園のある丘である。」
「イギリス北部ノースヨークシャー州と言えば、ヨークシャー・アンド・ハンバー地方にあるイングランドのカウンティのひとつで、かつてのヨークシャーの一部である。」
「スタッドリー王立公園と言えば、イングランドのノースヨークシャー州にある公園で、シトー会のファウンテンズ修道院の廃墟を含んでいる。この公園には18世紀に遡るスタッドリー王立ウォーターガーデンなども含まれており、1986年にユネスコの世界遺産に登録された。」
「ファウンテンズ修道院と言えば、イングランド北部、ノース・ヨークシャーのリポンにあるシトー会の修道院跡である。周辺のスタッドリー王立公園 とともに、ユネスコ世界遺産に登録されている。」
「スタッドリー王立公園の中には、直径50メートルにもなる円形や半円形の人工の池、森などが複数配置された、広さ約2.6キロ平方メートルの美しい人工の公園ですよ。」
「はい。」
「巧みに自然を取り入れた高い技術によって、違和感のない美しいイギリス式庭園となった公園ですよ。」
「そうなんだ。」
「イギリス式庭園と言えば、西洋風の庭園の様式のひとつである。狭義では、平面幾何学式庭園(フランス式庭園)に対して自然の景観美を追求した、広大な苑池から構成されるイギリス風景式庭園を指す。この意味のほかに、19世紀のイギリスで認識されるようになったコテージガーデンなどの園芸様式を含めて用いることもあり、現代日本において家庭園芸(ガーデニング)用語として使われる「イングリッシュガーデン」は、この流れを汲む。」
「スタッドリー王立公園は、英語名では「Studley Royal Water Garden」と「Water」の文字が入っているほど、水が巧みに取り入れられた庭園ですよ。」
「はい。」
「イギリスの庭園としては、極めて稀な公園ですよ。」
「そうなんだ。」
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「公園内には、12世紀に創建され、その後16世紀半ばに閉鎖されるまで増改築されて大きな建物となったファウンテンズ修道院遺跡群がありますよ。」
「はい。」
「ファウンテンズ修道院遺跡群の今なお残っている建物は、一部にアーチ型の天井部分が残っている箇所もありますよ。」
「はい。」
「その多くは天井部分が抜け落ちて壁だけしか残っていない箇所も多いですよ。」
「そうなんだ。」
「それ故、長い歴史を感じさせる廃墟となっていますよ。」
「はい。」
「この庭園は、18世紀に当時の貴族によって作られましたよ。」
「そうなんだ。」
「この頃、流行ったロマン主義の影響で歴史的な価値のあるものに、強い憧れを持っていましたよ。」
「はい。」
「ロマン主義と言えば、主として18世紀末から19世紀前半にヨーロッパで、その後にヨーロッパの影響を受けた諸地域で起こった精神運動の一つである。それまでの理性偏重、合理主義などに対し感受性や主観に重きをおいた一連の運動であり、古典主義と対をなす。中世趣味、恋愛賛美、民族意識の高揚といった特徴をもち、近代国民国家形成を促進した。その動きは文芸・美術・音楽・演劇など様々な芸術分野に及んだ。のちに、その反動として写実主義・自然主義などをもたらした。」
「そのため、ファウンテンズ修道院遺跡群を庭園内に取り込んで作ったと言われていますよ。」
「はい。」
「スタッドリー王立公園に廃墟が公園に溶け込むように、風景の一つとして取り込まれていますよ。」
「そうなんだ。」
「しかし、一歩間違えば、ファウンテンズ修道院遺跡群は、見捨てられて見る影もない廃墟、又は自然と調和しない、ただの古びた廃墟となった可能性がありますよ。」
「そうなんですか。」
「ノルマン・ロマネスク様式で建造されたファウンテンズ修道院の本堂や塔などは、中世の貴重な建造物として価値がありますね。」
「はい。」
「ノルマン・ロマネスク様式と言えば、ノルマン様式とは、11~12世紀イギリスのロマネスク様式である。」
「ファウンテンズ修道院と言えば、イングランド北部、ノース・ヨークシャーのリポンにあるシトー会の修道院跡である。周辺のスタッドリー王立公園 とともに、ユネスコ世界遺産に登録されている。」
「スタッドリー王立公園と共に、1986年に世界遺産に指定されましたよ。」
「はい。」
「スタッドリー王立公園と言えば、イングランドのノースヨークシャー州にある公園で、シトー会のファウンテンズ修道院の廃墟を含んでいる。この公園には18世紀に遡るスタッドリー王立ウォーターガーデンなども含まれており、1986年にユネスコの世界遺産に登録された。」
「廃墟ですが、それでも最盛期には1000人もの修道士が、ここで生活していた中世で最大規模の大きさの誇る修道院になっていたことを十二分に感じることができますね。」
「そうですね。」
「遺跡の数々から、スタッドリー王立公園の自然を利用してファウンテンズ修道院遺跡群の建物が機能的に、合理的に、美的に配置されていることを伺い知ることができますよ。」
「はい。」
「公園内の緑に廃墟が溶け込んで、悠久の時間の流れの中に廃墟がありますよ。」
「はい。」
「強くイギリスの中世の空気が、そこに流れているような感覚に陥ることができますね。」
「そうですね。」
「「ファウンテンズ修道院遺跡群を含むスタッドリー王立公園」は、決してロンドンから交通の便の良い場所に存在している訳ではありませんよ。」
「そうなんですか。」
「しかし、年間30万人を超える観光客が訪れる、人気の世界遺産ですよ。」
「そうなんだ。」
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