キューの王宮植物園群~イギリスの世界遺産とイングランドの旅~世界遺産旅行記へようこそ

「イギリスの「キューの王宮植物園群」は、ロンドンの南西部のキューという地区のテムズ川の沿岸にある巨大な植物園ですよ。」
「はい。」
「テムズ川と言えば、南イングランドを流れる川であり、ロンドンを海とつないでいる。代表的なエスチュアリーの入り江をつくる河川である。ルネサンス期にギリシャ語が語源であるという誤った認識が広まり、読み方を変えずにTemeseからThamesに名前が変更されている。」
「ロンドンと言えば、イングランドおよびイギリスの首都であり、イギリスや欧州連合域内で最大の都市圏を形成している。ロンドンはテムズ川河畔に位置し、2,000年前のローマ帝国によるロンディニウム創建が都市の起源である。」
「キューと言えば、キューガーデンはイギリスの首都ロンドン南西部のキューにある王立植物園である。キュー植物園などとも呼ばれる。1759年に宮殿併設の庭園として始まり、今では世界で最も有名な植物園として膨大な資料を有している。2003年にユネスコの世界遺産に登録された。」
「世界で最も有名な植物園として、2003年に世界遺産に登録されましたよ。」
「そうなんだ。」
「「キューの王宮植物園群」は、元々イギリスの貴族が熱帯植物を集めて個人用の庭園を造ったことから始まりましたよ。」
「はい。」
「その後、国王の長男の妃や国王自らが当時の一流の造園家に庭園の拡張を命じ、庭園そのものや関連の建築物が建造されるなど、規模を拡大していきましたよ。」
「はい。」
「18世紀の中頃から庭園が作られ始め、1840年には国立の植物園となりましたよ。」
「そうなんだ。」
「当時のイギリスの世界各地に広がる植民地から植物資源を集め、人間の食料として必要となるものの品種改良や、植民地にある植物園との情報交換などを通じ、植物の育成条件が合えば、世界各地の植民地に移植して大量生産を図ることを目的としていますよ。」
「そうなんですか。」
「そんな研究の成果の中には、中国原産のお茶を、かつてのイギリスの植民地であるインドのダージリン地方やスリランカへ移植させて紅茶として飲用するようになったことがありますよ。」
「はい。」
「インドのダージリン地方と言えば、インド北部のダージリン地方は、インドの中では特異な地域で、住民の8割がネパール系である。日常言語がネパール語、宗教はチベット仏教で、アーリア系の「インド人 」とは人種的・文化的に異なる。」
「マラリアの特効薬になるキニーネをペルーからインドで移植させて、簡単に多量に利用できやすくしたことなどがあげられますね。」
「はい。」
・・・続きを読む
「マラリアの特効薬になるキニーネと言えば、マラリア原虫に特異的に毒性を示すため、マラリアの特効薬として第二次世界大戦頃までは極めて重要な位置づけにあった。 その後、キニーネの構造を元にクロロキンやメフロキンなどの抗マラリア薬が開発され、キニーネは副作用が強いため代替されてあまり用いられなくなった。 しかし、熱帯熱マラリアにクロロキンやメフロキンに対して耐性を持つものが多くみられるようになったため、現在ではその治療に利用される。」
「マラリアと言えば、熱帯から亜熱帯に広く分布する原虫感染症である。高熱や頭痛、吐き気などの症状を呈する。悪性の場合は脳マラリアによる意識障害や腎不全などを起こし死亡する。瘧(おこり)とは、大抵このマラリアを指していた。」
「世界各地に植民地を作り上げた大英帝国の威力で、世界中から珍しい植物を集め、現在の「キューの王宮植物園群」には、4万種以上の植物が栽培されていますよ。」
「そうなんですか。」
「大英帝国と言えば、16世紀以来、海外に領土を獲得したイギリスの別称である。最盛期には全世界の4分の1に達した。帝国の歴史はおおまかに、(1)1763年のパリ条約で完成する〈旧帝国〉、つまり重商主義政策を前提とし、西インド諸島や北アメリカ植民地を核とする段階、(2)政治的な支配地域の拡大よりも、自由貿易主義をふりかざしつつ、圧倒的な生産力にものをいわせて実質的な経済支配を拡大した〈自由貿易帝国主義〉の段階、(3)工業化の波が若干の欧米諸国に広がり、競争が起こった結果、ふたたび政治的支配を含む古典的な植民地政策が展開される〈帝国主義〉の段階、(4)〈コモンウェルス〉の概念が導入された1931年のウェストミンスター憲章以後の、いわば帝国衰退期、の4期に区分することができる。」
「植物の標本が700万点を超えている他、研究所、園芸学校、図書館が併設され、世界でもトップレベルの植物に関する研究が行われ、植物研究の分野で多大な貢献を世界にしていますよ。」
「はい。」
「世界中から植物に関する研究者、学生がたくさん訪問してくる場所となっていますよ。」
「はい。」
「「キューの王宮植物園群」内には、単なる植物園としてだけではなく、園内にはヴィクトリア朝時代に建設された巨大な温室がありますよ。」
「そうなんだ。」
「ヴィクトリア朝と言えば、ヴィクトリア女王がイギリスを統治していた1837年から1901年の期間を指す。この時代はイギリス史において産業革命による経済の発展が成熟に達したイギリス帝国の絶頂期であるとみなされている。なお、ここで用いる「朝」は"時代"の意味であり、「王朝」を指し示すものではない。」
「宮殿や湖、池、並木道などが芸術的に配置されて、その美しさが他国の植物園のモデルとなっていますよ。」
「そうなんですか。」
「その広さは、現在121ヘクタールで、後楽園ドームの約26個分の広さがありますよ。」
「はい。」
「その中に、24の庭と歴史的な貴重な建築物が調和して存在していることから、「キューの王宮植物園群」は、世界遺産に指定されましたよ。」
「はい。」
「尚、園内には1910年にロンドンで行われた日英展示会で造られた日本庭園、京都の西本願寺勅使門のレプリカが存在していますよ。」
「そうなんですか。」
「京都の西本願寺勅使門と言えば、西本願寺の唐門は、桃山時代建築の国宝建造物である。北小路通に面して建つ四脚門で、勅使門ともいう。桃山時代の代表的な唐門の一つで、建築細部の彫刻を眺めていると日の暮れるのも忘れるといわれ、「日暮門」とも呼ばれる。」
「ロンドンと言えば、イングランドおよびイギリスの首都であり、イギリスや欧州連合域内で最大の都市圏を形成している。ロンドンはテムズ川河畔に位置し、2,000年前のローマ帝国によるロンディニウム創建が都市の起源である。」
「ロンドン市内からも近く、アクセスの便も良いですよ。」
「はい。」
「年間100万人以上の人が訪れる、人気の世界遺産ですよ。」
「そうなんだ。」
「「キューの王宮植物園群」へは、地下鉄ならキュー駅で下車、列車ならキュー・ガーデン駅下車ですよ。」
「はい。」
このページのトップへ戻る
キューの王宮植物園群~イギリスの世界遺産とイングランドの旅~世界遺産旅行記~世界遺産キューの王宮植物園群~イギリスの世界遺産とイングランドの旅~世界遺産旅行記~


