イランのアルメニア人修道院建造物群~中東やイランの世界遺産~世界遺産旅行記へようこそ

「2008年に世界遺産に登録された『イランのアルメニア人修道院建造物群』は、二つの修道院と一つの礼拝堂から構成された、イランでも珍しいキリスト教の建物ですね。」
「そうですね。」
「アルメニア人と言えば、アルメニアの主要民族で、インドヨーロッパ語族に属するアルメニア語を使用している。アルメニア人の7割はアルメニア共和国外在住である。古代から国家を建設し、世界で初めてキリスト教を国家宗教とした。」
「この『イランのアルメニア人修道院建造物群』は、イランの北西部にありますよ。」
「はい。」
「アルメニア人と言えば、アルメニアの主要民族で、インドヨーロッパ語族に属するアルメニア語を使用している。アルメニア人の7割はアルメニア共和国外在住である。古代から国家を建設し、世界で初めてキリスト教を国家宗教とした。」
「この地域は古代のアルメニア地域として古くからキリスト教を受け入れてきた地域ですね。」
「そうなんですか。」
「すぐ隣にイスラム教国があるため、二つの修道院は城壁を持ち要塞化されているのが印象的ですね。」
「イスラム教国に接しているから当然ですね。」
「アルメニアは、世界で初めて正式に国教としてキリスト教を定めた国ですよ。」
「そうなんですか。」
「ローマ帝国より以前から、キリスト教国としての歴史を刻んできていますよ。」
「そうなんだ。」
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「世界遺産になっている『イランのアルメニア人修道院建造物群』の中で最も有名なのが、西アーゲルバーイジャーン州にある聖タデウス修道院ですよ。」
「はい。」
「聖タデウス修道院と言えば、「黒の教会」とも呼ばれる古代アルメニア人の修道院である。イラン北西部・西アーザルバーイジャーン州の町マクの西方20キロメートルに位置する。1997年に、ユネスコの世界遺産暫定リストに登録され、2008年の第32回世界遺産委員会において、「イランのアルメニア人修道院建造物群」を構成する1つとして、世界遺産に登録された。」
「アルメニア人と言えば、アルメニアの主要民族で、インドヨーロッパ語族に属するアルメニア語を使用している。アルメニア人の7割はアルメニア共和国外在住である。古代から国家を建設し、世界で初めてキリスト教を国家宗教とした。」
「イランの西アーゲルバーイジャーン州と言えば、2003年に世界遺産に登録された『タフテ・スレイマーン』は、イランの西アーゲルバーイジャーン州タカブの町の近郊に残る遺跡群です。」
「別名「黒の教会(ガラ・ケリーター)」とも呼ばれていますよ。」
「そうなんですか。」
「ベースとなっている建築に用いられた石が黒い色をしている事が、その由来ですね。」
「なるほど。」
「19世紀には、ほとんど密接し、ひとつの修道院のようになっていますよ。」
「はい。」
「また、「白の教会」と呼ばれる教会が追加で建造されました。」
「はい。」
「表から見ると白いのですが、裏を見ると黒い初期の教会を見る事が出来ますね。」
「そうなんだ。」
「中は、この二つの教会はつながっています。」
「そうなんですか。」
「そして、「黒の教会」と呼ばれる方に聖堂があります。」
「はい。」
「この聖タデウス修道院は、先の尖った円柱の屋根を持つ二つの建物が特徴ですね。」
「そうなんですか。」
「聖タデウス修道院と言えば、「黒の教会」とも呼ばれる古代アルメニア人の修道院である。イラン北西部・西アーザルバーイジャーン州の町マクの西方20キロメートルに位置する。1997年に、ユネスコの世界遺産暫定リストに登録され、2008年の第32回世界遺産委員会において、「イランのアルメニア人修道院建造物群」を構成する1つとして、世界遺産に登録された。」
「離れた場所には、合計5つの聖堂も含まれていますよ。」
「はい。」
「5つの聖堂のうち1つは、現在も村の人々によって使われているようですよ。」
「そうなんですか。」
「内装は、意外と派手なものはありませんね。」
「はい。」
「外壁には、「聖ゲオルギウス」のレリーフ、聖人や天使、動物などの浮彫彫刻が施されていて、その繊細さに目を奪われますね。」
「繊細なんですね。」
「レリーフと言えば、美術の技法で、浮き彫り、または浮き彫り細工である。芸術品のほか、肖像、地図、硬貨、家具や建築物の外装などに使われる。」
「聖ゲオルギウスと言えば、キリスト教(正教会・非カルケドン派・カトリック教会・聖公会・ルーテル教会)の聖人の一人。古代ローマ末期の殉教者である。ゲオルギウス、ゲオルギイ(その他、ゲオロギウス、ギオロギウスなど)とも表記される。ドラゴン退治の伝説でも有名である。」
「また、聖タデウスとは、キリストの12使徒のひとり「タダイ」の事ですね。」
「そうなんですか。」
「この「タダイ」はアルメニアにキリスト教を宣教したと言われ、彼にささげる為この修道院が造られたと言われていますよ。」
「そうなんだ。」
「また、『イランのアルメニア人修道院建造物群』を構成するもう一つの修道院が、東アーザルバーイジャーン州の渓谷の中にある聖ステファノス修道院ですね。」
「はい。」
「聖ステファノス修道院と言えば、イラン北西部・東アーザルバーイジャーン州の都市ジョルファの北西約15キロメートルに位置する修道院である。2008年に、聖タデウス修道院とともに、「イランのアルメニア人修道院建造物群」の1つとして、ユネスコの世界遺産に登録された。」
「東アーザルバーイジャーン州と言えば、イランの州(オスターン)である。イラン北西部に位置し、アルメニア共和国、アゼルバイジャン共和国およびアルダビール州、西アーザルバーイジャーン州、ザンジャーン州と境を接し、州都はタブリーズである。東アゼルバイジャン州とも言う。」
「アルメニア人と言えば、アルメニアの主要民族で、インドヨーロッパ語族に属するアルメニア語を使用している。アルメニア人の7割はアルメニア共和国外在住である。古代から国家を建設し、世界で初めてキリスト教を国家宗教とした。」
「そして、最後が聖マリア礼拝堂ですね。」
「はい。」
「これらの建造物には、ギリシア文化やビザンチン文化を思わせるレリーフや模様がありますよ。」
「そうなんだ。」
「レリーフと言えば、美術の技法で、浮き彫り、または浮き彫り細工である。芸術品のほか、肖像、地図、硬貨、家具や建築物の外装などに使われる。」
「ビザンチン文化と言えば、東ローマ帝国(ビザンティン帝国、ビザンツ帝国)で栄えた文化のことである。古代ギリシア・ヘレニズム・古代ローマの文化にキリスト教・ペルシャやイスラムなどの影響を加えた独自の文化であり、正教会を信仰する諸国および西欧のルネサンスに多大な影響を与えた。また一部の建築技術などはイスラム文化と相互に影響し合っている。」
「ギリシア文化と言えば、ギリシア人は、東方の先進文化であるオリエント文化の影響を受けながらも、自由なポリスの市民生活の中から、独自の人間中心的な、現実的な、合理的な文化をつくりあげた。広義でのヘレニズム(ギリシア風文化)は、ヘブライズム(キリスト教)とともにヨーロッパ文明の二大潮流として後世に大きな影響を及ぼした。」
「この『イランのアルメニア人修道院建造物群』は、アルメニア正教をアゼルバイジャンやペルシアに普及する中心地としてではなく、ビザンチン文化やギリシア正教、ペルシア文化を受け入れ、相互交流をしていた証として、世界遺産に認められましたよ。」
「なるほど。」
「ペルシア文化と言えば、ペルシアの芸術とは、イラン文化圏における芸術を指し、この地域は現在のイラン・アフガニスタン・タジキスタン・アゼルバイジャン・ウズベキスタンとその周辺にまたがり、世界史上最も豊かな芸術遺産を残す地域のひとつである。なおペルシア帝国時代より現代まで伝わりこの地域に共通の基盤をもつ文化を叙述する際には、現在でも『イラン』ではなく『ペルシア』を冠する場合がある。」
「ギリシア正教と言えば、キリスト教の教派・教会組織を指す言葉である。①全世界の正教会全体を指す通称、②上記正教会の一組織としてのギリシャ共和国にあるギリシャ正教会という主に2つの意味で用いられるので、どちらの意味で用いられているのかは文脈で判断する必要がある。」
「ペルシアと言えば、ペルシア、ペルシャ、ペルシヤは、現在のイランを表す古名である。イランの主要民族・主要言語の名称でもある。」
「アゼルバイジャンと言えば、アゼルバイジャン共和国、通称アゼルバイジャン は、コーカサス地方に位置する旧ソビエト連邦の共和制国家である。北はロシア、北西はグルジア、西はアルメニア、南はイランと国境を接し、東はカスピ海に面する。首都はバクー。アルメニア人が多数居住する西部のナゴルノ・カラバフ地方は、事実上独立した状態となっている。」
「アルメニア正教と言えば、アルメニア使徒教会はアルメニア、ならびに世界各地にあるアルメニア人コミュニティで信仰されているキリスト教・非カルケドン派の教会である。約500万人の信者を擁する。使徒教会の名は、伝承に十二使徒がアルメニアにキリスト教を伝えたとあることに由来する。アルメニア正教会とも呼ばれる。」
「ビザンチン文化と言えば、東ローマ帝国(ビザンティン帝国、ビザンツ帝国)で栄えた文化のことである。古代ギリシア・ヘレニズム・古代ローマの文化にキリスト教・ペルシャやイスラムなどの影響を加えた独自の文化であり、正教会を信仰する諸国および西欧のルネサンスに多大な影響を与えた。また一部の建築技術などはイスラム文化と相互に影響し合っている。」
「アルメニア人と言えば、アルメニアの主要民族で、インドヨーロッパ語族に属するアルメニア語を使用している。アルメニア人の7割はアルメニア共和国外在住である。古代から国家を建設し、世界で初めてキリスト教を国家宗教とした。」
「アルメニア正教のみならず、他国キリスト教文化を垣間見れる貴重な建造物群ですね。」
「そうですね。」
「アルメニア正教と言えば、アルメニア使徒教会はアルメニア、ならびに世界各地にあるアルメニア人コミュニティで信仰されているキリスト教・非カルケドン派の教会である。約500万人の信者を擁する。使徒教会の名は、伝承に十二使徒がアルメニアにキリスト教を伝えたとあることに由来する。アルメニア正教会とも呼ばれる。」
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