セルビアのコソボの中世建造物群~世界遺産旅行記へようこそ

「皆さんは、セルビアにどのようなイメージを持っておられますか?」
「内戦ですか?」
「セルビアと言えば、セルビア共和国、通称セルビアは、南東ヨーロッパ、バルカン半島中西部の内陸に位置する共和制国家である。かつてのユーゴスラビアに属した地域の中央に位置しており、政治的にもその中心となる国であった。首都ベオグラードは、ユーゴスラビア誕生以来2006年にセルビア・モンテネグロが解体されるまで、一貫して連邦の首都であった。2006年6月3日のモンテネグロの分離独立に伴い独立宣言をした。セルビア内のコソボ・メトヒヤ自治州がコソボ共和国として事実上独立状態にある。」
「セルビアは、様々な歴史を持っていますよ。」
「はい。」
「古くは民族・宗教問題を多く抱え、バルカン半島は「ヨーロッパの火薬庫」とまで呼ばれていましたね。」
「そうですね。」
「バルカン半島と言えば、バルカン半島は、ヨーロッパの東南部で、トルコのヨーロッパ部分、ギリシャ、アルバニア、ブルガリア、そして1991年以前の旧ユーゴスラビアの大部分、すなわちマケドニア、セルビア、モンテネグロ、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、コソボ、ヴォイヴォディナ(スレム、バチャカ、バナト)からなる地域と考えられている。」
「そして、大戦終了後も様々な問題を経て、現在独立を承認している国は50カ国と、今後の成長が期待できる国ですよ。」
「はい。」
「さて、このようなセルビアの観光でおススメは何でしょうか?」
「・・・・。」
「古くから、民族問題や、宗教問題を抱えていると言うことは、建物群にもそうした影響が表れるのではないのでしょうか?」
「そうですね。」
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「世界遺産のコソボの中世建造物群は、その名の通りコソボにある教会堂や、修道院が登録されていますよ。」
「はい。」
「コソボと言えば、コソボ共和国、あるいはコソボ・メトヒヤは、バルカン半島中部の内陸部に位置する地域である。北東をセルビア、南東をマケドニア共和国、南西をアルバニア、北西をモンテネグロに囲まれている。ユーゴスラビアのセルビアに属する自治州のひとつであったが、2008年2月17日にコソボ議会は独立を宣言し、コソボ共和国を名乗っている。」
「その中には、様々なフレスコ画などの優れた文化が保存されているので、見る価値がありますよ。」
「はい。」
「フレスコ画と言えば、フレスコ(英語:fresco、イタリア語:Affresco)は、絵画技法のひとつである。この技法で描かれた壁画をフレスコまたはフレスコ画と呼ぶ。西洋の壁画などに使われる。語源はイタリア語の "fresco" (「新しい」「新鮮な」という意味)である。」
「コソボの中世建造物群とは、具体的には、デチャニ修道院、ペーチ総主教修道院、リェヴィシャの生神女教会、グラチャニツァ修道院などですよ。」
「そうなんだ。」
「グラチャニツァ修道院と言えば、グラチャニツァ修道院は、プリシュティナから5km離れたグラチャニツァ村に1310年に建造されました。14世紀と15世紀の間、数多くの修道僧が暮らし非常に神聖で芸術的な活動を発展させました。そのフレスコ画は独特のモニュメンタルスタイルで描かれています。この修道院は後期ビザンチン建築の最高作品のひとつでもあります。」
「リェヴィシャの生神女教会と言えば、リェヴィシャの生神女教会(しょうしんじょきょうかい)は、12世紀のセルビア正教会の聖堂である。コソボ自治州プリズレンにある。オスマン帝国の支配下でモスクに転用されたが、20世紀初頭にセルビア正教の聖堂に戻された。この修道院は、2006年6月13日に、世界遺産「デチャニ修道院」(2004年登録)が「コソボの中世建造物群」として拡大された際に、世界遺産リストに加えられた。同時に、他の物件とともに危機遺産リストにも加えられた。」
「ペーチ総主教修道院と言えば、ペーチ総主教修道院は、コソボ共和国ペーチ(ペーヤ)近郊にあるセルビア正教会の修道院である。教会建築物群は、セルビア大主教およびセルビア総主教の主教座にして霊廟となっている。この修道院は、2006年6月13日に、世界遺産「デチャニ修道院」(2004年登録)が「コソボの中世建造物群」として拡大された際に、世界遺産リストに加えられた。同時に、他の物件とともに危機遺産リストにも加えられた。」
「世界遺産ストゥデニツァ修道院の「生神女教会」と言えば、ストゥデニツァ修道院は、風光明媚なイバル川峡谷の近く、ストゥデニツァの河畔に高い防壁に囲まれて屹立しています。セルビアの多くの統治者はネマニッチ王朝の創始者が寄進し、一族の永眠の地であるストゥデニツァ修道院に刺激を受け、数多くの霊廟が敷地内にある生神女教会を模して建立されました。生神女教会はラシュカ派の最も重要な建築様式です。ビザンチン式の建物配置と、ロマネスク建築から取り入れた大理石の外壁の建物を持つストゥデニツァ修道院は、中央ヨーロッパ建築の傑作と讃えられています。」
「デチャニ修道院と言えば、デチャニ修道院は、2008年2月にセルビアから独立したコソボにあるセルビア正教会の巨大修道院である。ペーチ(ペーヤ)の南12kmに位置する。修道院内の大聖堂は、ビザンチン美術における現存最大のフレスコ画が残る、中世に建てられたものとしてはバルカン半島最大の教会堂である。」
「デチャニ修道院は、バルカン半島最大の教会堂ですよ。」
「そうなんですか。」
「見る価値があり、彫刻を施された石棺も必見ですよ。」
「そうなんだ。」
「ペーチ総主教修道院は、当時の修道院の装飾具合がわかりますよ。」
「はい。」
「フレスコ画は、大変素晴らしいものですよ。」
「はい。」
「リェヴィシャの生神女教会は、聖堂が大変素晴らしいですよ。」
「そうなんだ。」
「しかし、ここは政情が厳しいので、安全を確認してから行くのが望ましいと言えますね。」
「はい。」
「このように、色々と危険な部分があるものの、行く価値は必ずありますよ。」
「そうなんですか。」
「しっかりと文化と事情を考慮した上で行ってみると、深く楽しめますよ。」
「はい。」
「しかし、コソボは政治が不安定な面もあって、危険遺産リストに加えられていますよ。」
「そうなんだ。」
「危険遺産リストとは、その材質が悪化した場合、構造が悪化した場合、自然で壊れそうな場合、戦争などで破壊の危険があった場合などに登録されますね。」
「はい。」
「したがって、単にこのような世界遺産を見て観光するだけでなく、保存を訴える心を持って見ていくことも重要と言えますよ。」
「はい。」
「皆様もその魅力に興味を持たれましたら、一度調べてみては如何でしょうか?」
「わかりました。」
「その上で、面白そうと考えるなら、一度行ってみることをおススメします。」
「はい。」
「ただし、政情が不安な事もありますよ。」
「はい。」
「安全な場所とそうでない場所のリサーチと、安全かどうかをしっかりと理解したうえで行くことをおススメします。」
「わかりました。」
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