モンテネグロのドゥルミトル国立公園~世界遺産旅行記へようこそ

「ヨーロッパ最後の秘境の雄大な景色を眺めてみませんかと誘われたことについてですが、モンテネグロには、世界遺産が2つありますよ。」
「そうなんですか。」
「モンテネグロと言えば、モンテネグロは、ヨーロッパ南東部、バルカン半島に位置する国である。セルビア・モンテネグロを構成する2つの共和国のうちのひとつであったが、2006年6月3日に独立を宣言した。モンテネグロ政府公式ウェブサイトでは首都は行政機関所在地であるポドゴリツァ(旧称チトーグラード)とされるが、モンテネグロ憲法によると首都はツェティニェである。」
「その1つは、天然の良港に恵まれて発展した城郭都市 「コトル」ですよ。」
「はい。」
「コトルと言えば、コトルは、モンテネグロの都市および基礎自治体でコトル湾の静かな場所に位置している。コトル市街の人口は13,510人で基礎自治体内の行政的な中心でもある。基礎自治体全体の人口は2003年現在22,947人である。古い地中海域のコトル港の周囲にある印象的な城壁はヴェネツィア共和国によって築城されたもので、ヴェネツィアの強い影響が市内の建物には残されている。」
「2つ目は、地質学的にも生物学的にも重要な場所と言われる 「ドゥルミトル国立公園」 ですよ。」
「はい。」
「ドゥルミトル国立公園と言えば、ドゥルミトル国立公園は、1980年に登録、2005年に登録内容が変更された世界遺産(自然遺産)で、モンテネグロ北部のドゥルミトル山脈にある国立公園である。公園には、標高2522mのドゥルミトル山を中心に、中生代末期から新生代第三紀のアルプス造山活動期の海底堆積物が残っている。また、氷期には氷河がドゥルミトル山脈を削り、ヨーロッパ最深のタラ峡谷(深さ1900m)や無数の氷河湖を形成し、起伏に富んだ美しい景観をつくり出した。一帯はヨーロッパ最後の秘境といわれ、古代マツなど23の固有種を含む約700種の植物が生息し、ヨーロッパオオライチョウやシャモアなどの稀少動物の生息地となっている。このような自然が評価され、世界遺産に登録された。」
「モンテネグロのドゥルミトル国立公園は、1980年に固有種の植物相や昆虫の多様さが評価され、世界遺産に登録されましたよ。」
「そうなんだ。」
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「このドゥルミトル国立公園は、2億5000万年という果てしない昔の中生代から新生代第四紀までの地層が残された、地質学的にとても重要な場所ですよ。」
「はい。」
「新生代第四紀と言えば、新生代第四紀は、新生代の第三紀の後につづく紀で,地質時代の最後の紀である。第四紀はさらに氷河時代の更新世(洪積世)と後氷期の完新世(沖積世)に区分され,全体が約200万年前から現在までを含む時代である。なお,慣用的に〈だいよんき〉と読まれるが,正しくは〈だいしき〉と読む。」
「2億5000万年という果てしない昔の中生代と言えば、中生代(ちゅうせいだい)は、古生代・中生代・新生代と分かれる地質時代の大きな区分の一つである。約2億5000万年前から約6500万年前に相当し、恐竜が生息していた時期にほぼ対応する。」
「特に、氷河期に形成された起伏に富んだ地形が今なお残されている事で知られていますよ。」
「はい。」
「世界遺産に登録されたモンテネグロのドゥルミトル国立公園には、ヒグマ、シャモアやオオカミなどの哺乳類や、ヨーロッパオオライチョウ、イヌワシ、ハヤブサやワシミミズクなどの猛禽類など多種多様な動物や希少動物、そして固有の高山植物なども見ることが出来ますよ。」
「そうなんだ。」
「猛禽類と言えば、猛禽類(もうきんるい)は、鋭い爪と嘴(くちばし)を持ち、他の動物を捕食(または腐肉食)する習性のある鳥類の総称である。獲物を捕まえるための鋭い爪、掴む力が強い趾(あしゆび)、鉤型に曲がったくちばしを持つことが共通の特徴である。 一般的に生態系の頂点に位置する例が多いことから、強さ・速さ・権力・高貴さの象徴として、猛獣などとともに戦闘機やスポーツカー、シンボルマーク、特撮やアニメのヒーローのモチーフになることが多い。」
「ワシミミズクと言えば、ワシミミズクは、フクロウ目フクロウ科に分類される鳥類の一種である。体長約72cm。特に雌は大きく、翼の開張180cm、体重4kgに達するものがある。羽色は赤みのある黄褐色かクリーム色で、全体に不規則な縞や斑がある。体色は褐色。目の虹彩は橙色で、くちばしは黒い。足指まで羽毛がある。」
「ハヤブサと言えば、ハヤブサは、動物界脊椎動物門鳥網ハヤブサ目ハヤブサ科ハヤブサ属に分類される鳥類である。」
「イヌワシと言えば、イヌワシは、鳥網タカ目タカ科イヌワシ属に分類される鳥類である。イヌワシ属の模式種。」
「ヨーロッパオオライチョウと言えば、ヨーロッパオオライチョウは、キジ目キジ科に属する鳥である。ライチョウの仲間である。」
「シャモアと言えば、シャモアは、哺乳網偶蹄目ウシ科シャモア属に分類される偶蹄類である。シャモア属の模式種。」
「ドゥルミトル国立公園にあるモンテネグロのドゥルミトル山は、標高約2500mですよ。」
「はい。」
「ドゥルミトル山と言えば、ドゥルミトル山は、ディナル・アルプス山脈の延長線上に位置する山である。最高峰はボボトヴ・ククで、標高は2528 m。ドゥルミトルの名はルーマニア語で「眠るもの」を意味する。その名前は古代ローマの軍人たちが一帯を征服したときに、山の穏やかさを評して付けたものが元になったとされている。ドゥルミトル山は1952年に設定されたドゥルミトル国立公園の中にあり、1980年には固有種の植物相や昆虫の多様さが評価され、ユネスコの世界遺産に登録された。」
「ディナル・アルプス山脈の延長線上に位置する山ですよ。」
「はい。」
「ディナル・アルプス山脈と言えば、ディナル・アルプス山脈は、南ヨーロッパ、バルカン半島の山脈である。北はスロヴェニア、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、セルビア、コソヴォ、モンテネグロ、マケドニア共和国まで伸びる。」
「このドゥルミトル国立公園内には、ドゥルミトル山を始めとして2千メートル級の峰が30以上も連なっていますよ。」
「そうなんだ。」
「さらに、そこには湖、峡谷、氷の洞穴なども数多く見られますよ。」
「はい。」
「ヨーロッパ最後の秘境と呼ばれて、世界遺産を見学にモンテネグロを訪れる多くの観光客を魅了し続けていますよ。」
「はい。」
「その中のタラ渓谷は、ヨーロッパ最深の渓谷ですよ。」
「そうなんですか。」
「ヨーロッパ最深の渓谷である「タラ渓谷」と言えば、ヨーロッパのバルカン半島に、東欧のグランドキャニオンと呼ばれる「タラ渓谷」がある。深い谷と切り立った山々は氷河によって形作られたものであり、山々には多くの野生動物が息づいている。タラ渓谷はバルカン半島のモンテネグロを南北80kmにわたって貫き、谷底にはドナウ川へとつながるタラ川が流れている。タラ渓谷はドゥルミトル国立公園として保護され、世界遺産にも指定されている。」
「60kmにもわたる広がりを見せ、深さは実に1900mにも及びますよ。」
「はい。」
「その深さは、アメリカのグランドキャニオンに次いで世界第二位の深さですよ。」
「そうなんですか。」
「アメリカの世界遺産グランドキャニオンと言えば、グランド・キャニオン(Grand Canyon)は、アメリカ合衆国アリゾナ州北部にある峡谷である。コロラド高原がコロラド川の浸食作用によって削り出された地形であり、先カンブリア時代からペルム紀までの地層の重なりを目の当たりにできるところでもある。地球の歴史を秘めている価値と共に、その雄大な景観から合衆国の初期の国立公園の一つであるグランド・キャニオン国立公園に含まれている。さらに1979年には世界遺産に登録された。」
「モンテネグロのこのドゥルミトル国立公園の自然美が、世界遺産に登録されたのも至極自然の成り行きですね。」
「はい。」
「モンテネグロが独立して以来、この世界遺産に登録されたドゥルミトル国立公園を見ようと、モンテネグロに足を運ぶ観光客が増加していますよ。」
「はい。」
「人間活動による環境破壊を防ぐために、ドゥルミトル国立公園は生態系が保護・保全されていますよ。」
「はい。」
「世界遺産に登録された後も、徹底的な管理が行われていますよ。」
「そうなんだ。」
「ドゥルミトル国立公園内最大の町ジャブリャクは、モンテネグロがあるバルカン半島で最も高地にある町ですよ。」
「はい。」
「ドゥルミトル国立公園内最大の町ジャブリャクと言えば、ジャブリャクとは、モンテネグロに位置する都市である。街はドゥルミトル山塊の中にあり、街の中心部の標高は1,456mある。そのため、ジャブリャクはバルカン半島で一番高い位置にある都市である。」
「バルカン半島と言えば、バルカン半島は、ヨーロッパの東南部で、トルコのヨーロッパ部分、ギリシャ、アルバニア、ブルガリア、そして1991年以前の旧ユーゴスラビアの大部分、すなわちマケドニア、セルビア、モンテネグロ、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、コソボ、ヴォイヴォディナ(スレム、バチャカ、バナト)からなる地域と考えられている。」
「なだらかな地形なので、つい忘れてしまいそうですが、この町は標高1450mもありますよ。」
「はい。」
「町自体もとても洗練されていて、さすが世界遺産の町だけのことはありますね。」
「そうなんだ。」
「ジャブリャクは、ドゥルミトル国立公園を訪れる観光客やスキー客の拠点となる町ですよ。」
「はい。」
「大型のホテルから小規模ホテルやソベと呼ばれるいわゆる民宿まで、様々な施設が整っていますよ。」
「はい。」
「ソベと呼ばれるいわゆる民宿と言えば、リゾート地などクロアチアには、「ソベ」と呼ばれる民宿が多数あり、低価格です。」
「モンテネグロの世界遺産を巡る旅の拠点として、ジャブリャクは過ごしやすい町ですよ。」
「そうなんだ。」
「ドゥルミトル国立公園に魅了されて、長期にわたり滞在されている宿泊客の方も多く過ごされていますよ。」
「はい。」
「うまくすれば、このような方から特におススメのスポットを教えてもらえるかも知れませんね。」
「はい。」
「町には、大型のスーパーマーケット、ツーリストセンターやカフェ・レストランなどモンテネグロの地元住民だけではなく、観光客も気軽にショッピングや食事などを楽しめる場所も数多く点在していますよ。」
「そうなんだ。」
「世界遺産に登録されてから、数多くの施設が出来ているので、観光客にとってはとても便利ですよ。」
「はい。」
「世界遺産にも登録され、世界中の数多くの観光客を魅了するヨーロッパ最後の秘境、
モンテネグロのドゥルミトル国立公園に、足を運ばれてみてはいかがでしょうか。」
「わかりました。」
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